DECKRECと私

12/17(金)に渋谷O-EASTにてDECKREC NIGHTという素晴らしいイベントが開催されます。
残念ながら、チケットがまだ残っているということで、こんなに素晴らしいイベントを見逃すなんて惜しすぎる!当日券でもいいので、どうか足を運んでいただきたいのです!
このMajixでも過去の音源配信もスタートしたことですし、
少しでもこのイベントがどれだけ素晴らしいのか伝えたくて、拙い文章ですが、出来る限り綴ってみようと思います。

私がUKプロジェクトに入るキッカケまで話は遡ってしまいます。ちょうど10年前のことです。
前職から転職を考えていた時期に、求人誌で社員募集を見つけた私は、その時点では、どんなアーティストが所属しているのか正直知りませんでした。友人がPOLYSICSを追っかけいて名前は知っている程度で、インディーズというものに、とても興味はあったのですが、一体どこから聴いたらいいのかわからずにいました。
まずは会社研究しようと、ホームページを見ていたところ、スクービードゥーが試聴出来るようになっていて、たった45秒で心掴まれてしまったのです。
当時、私は60年代のブリティッシュロックにハマり始め、古いものばかり聴き漁っていました。そんな時に、60年代の音楽を取り入れつつ、自分達なりの歌世界を作り上げているものを、それまで聴いたことがありませんでした。これがインディーズの世界なんだ〜とワクワクしてしまい、このバンドがいる会社ならきっと楽しいに違いない!と、念を込めて履歴書を書いたのでした。面接までに、当時リリースされていた1stアルバムも購入し、(渋谷タワレコに置いてなくて、今はなき渋谷HMVに買いに行ったのを鮮明に覚えてます)、下北沢251のライブも観に行きました。
めでたく採用され、入社前に初めて行った現場が、POLYSICSの旧新宿リキッドルームワンマンの受付業務でした。ちょうどメジャーデビューのタイミングで、物凄い盛り上がりのライブを初めて観て、ギターを抱えながら暴れまくるハヤシくんの姿に、感動したのでした。
入社した直後にリリースされたのがKING BROTHERSの通称赤盤アルバムでした。
初めて観に行ったシェルターでのライブは、今でも鮮明に覚えています。
ステージの上から「ぼーっと見てるだけの人は、帰ってくださいよ!!!!」と初めて怒鳴られました。狂気に満ちた彼らの生き様を、そこで目の当たりにしたのでした。そう!KING BROTHERSは10年前から凄かったのです!
入社後、POLYSICSもKING BROTHESもDECKRECというレーベルであることを知りました。そう、私がお目当てだったスクービードゥーもリリースされている同じレーベルだったのです。そして、そのレーベル主催者ネモト•ド・ショボーレ氏と初めて知り合うのでした。UKプロジェクトの社員ではなく、外部ディレクターという立場でした。スクービードゥーの紹介文なども書いていて目にしていたので、お〜本物に会えた〜!!という感覚でした。
DECKRECは、このネモトさんのアンテナに引っかかったものをリリースしていく
というレーベルだったのです。最初は、CLUB Queの店員だったネモトさんがPOLYSICSをリリースするために、作られたものでした。
KING BROTHERSの次にリリースされたのが、THE NEATBEATSでした。彼らは既に海外のレーベルでリリースしており、その当時は英語でしか歌っていなかったのを、DECKRECで初めて日本語詞の作品を発表しました。関西在住でしたが、その頃からものすごいライブ本数をこなしておりました。
その次に、いよいよスクービードゥーのリリースがやってきました。
私は、いつの間にか、DECKREC担当になっていました。意外にも社内に私ほど好きな人がいないことにビックリしました。こんなに、ステキなバンドばっかりいるのに!え〜私担当させてもらっていいんですか〜???というカンジでした。念願のスクービードゥーを担当させてもらえたのです。
音源の制作は、ネモトさんがガッツリ関わり、私はサポート的なことをやっておりました。
当時のスクービードゥーは、誤解を恐れず言いますが、今ほどカッコ良くはありませんでした(笑)。音源もいいし、演奏もうまいのに、どうもお客さんが増えないな〜どうしてだろう??と日々メンバーと話をしておりました。
「No.3」をリリースして少し経ってから、ベースのメンバーチェンジがありました。細かい時系列は忘れてしまいましたが、ある時、ライブが激変したのです。それは、地方でライブをして帰ってきてからのシェルターでのライブ。
攻撃的なMCに、ハイテンションなライブ。一体何があったのか、メンバーに聞くと、地方でKING BROTHERSと共演して、めちゃくちゃ影響された、というのです。
そう!KING BROTHERSは、バンドのライブへの考え方を根本から変えさせてしまうような、そんな力が大昔からあったのです。
そこから、スクービードゥーは、新メンバーナガイケジョーの力もあり、素晴らしい名盤「Beach Party」を完成させ、ライブの勢いもグングン増し、メジャーへと巣立っていったのです。
KING BROTHERSも、赤盤リリース後、EMIへとメジャー移籍し、その後紆余曲折ありましたが、今年10年ぶりにDECKRECからのリリースが実現しました。
POLYSICSは、メジャー移籍後もマネージメントということで、ず〜っと長きに渡って関わり続けています。
今や、それぞれのバンドは、ワンマンでも素晴らしい動員を記録するビッグバンドへと成長しています。
もちろんワンマンでじっくり見るのも醍醐味ですが、10年以上前から切磋琢磨してきたバンドを一度に見られるなんて、こんな貴重なタイミングはないと思うのです!
なぜ今回実現したかというと、弊社社長が、今年の夏ライジングサンフェスでライブを見た中で、スクービードゥーがベストアクトだった、というのです。
私は、ことあるごとにスクービードゥーのライブは見てきましたが、久々に見た社長がそんな感想を、わざわざ私に伝えてくれたのが、ものすごく嬉しくて、メンバーのモビーくんにメールで伝えました。
するとモビーくんから、ライジング終演後、舞台裏まで社長がきて、「DECKREC NIGHT絶対にやろう!!」と言ってくれた、というのです!!!
私は、このメールを見て、泣きそう?いや泣いてしまいました。
2010年は、POLYSICSは、武道館公演を達成し、KING BROTHERSは、10年ぶりに古巣でリリースがあり、となんだか色んなタイミングが合ってしまったのだな〜と思いました。同じところから出発したバンド達が、今一番いい状態で同じステージに立つ、こんな素晴らしい巡り合わせがあったでしょうか?
そして、2011年また新しいアーティスト住所不定無職のリリースも控え、素晴らしい先輩達の胸を借りて、皆様に見ていただける良い機会となりました。DECKRECは、今回の出演者以外にも、たくさんたくさん素晴らしいアーティストをリリースしてきました。どれもこれも私の大好きなバンドばかりで、ネモト・ド・ショボーレ氏のアンテナに間違いはないと信じています。
これからも、DECKRECというレーベルにご注目いただくと共に、まずは、奇跡の共演をどうかご自身の目に焼き付けてほしいと思います。

ホントに長〜くなってしまいましたが、どうか12/17(金)は渋谷O-EASTにお集りください!!!!!


『DECKREC NIGHT 2010』
日時:12月17日 (金)OPEN 18:00 START 18:45
場所:Shibuya O-EAST
出演:POLYSICSSCOOBIE DOKING BROTHERS 
OPENING ACT:住所不定無職
料金:前売り ¥3,300
問い合わせ VINTAGE ROCK 03-5486-1099(平日12:00〜17:00)
www.vintage-rock.com